戒名の追加彫刻について【岸和田で墓石屋をはじめて148年】
2020/06/26
ご家族が亡くなると、墓石や霊標([法名碑][墓誌]等ともいいます)に
戒名や亡くなった日にち等を彫ります。
「以前どこの石屋さんにお願いしたのかわからないんですが、お願いできますか?」
とお問合せいただくことがよくあります。
お墓を建てたり、追加彫刻をしたりしたのが随分前のことになると、普段石屋とかかわることがほとんどない為、
どの石屋に頼んだのかわからなくなってしまうのは仕方ないのかも知れません。
わからなければ前に頼んだ石屋さんとは別の石屋さんにお願いしても問題ありません。(追加彫刻の他に修理などもお受けいたします)
ただ、追加彫刻の場合、ひとつご了承いただきたいことがあります。
書体のことです。
今現在彫ってある文字とは違う書体になることがあります。
特に誰かの手書きの文字で彫ってある場合、その人のクセを再現して同じ書体で文字を作るのはとても難しいです。
なるべく彫ってある文字に似せて作りますが、全く同じというわけにはいかないかも知れません。
何卒ご理解ください<m(__)m>
戒名については他にも
「いつまでに彫らないといけませんか?」
と聞かれることもあります。
戒名彫刻に[この日までに彫らないといけない]という決まりはありません。
ですが、「四十九日までに彫ってほしい」と言われるお客様は多いです。
なぜかと言うと、四十九日の法要を終えたらご納骨される方が多いからです。
ちょうど親戚も集まっているし、みんなで納骨しましょう、という流れが多いです。
戒名が彫ってあればその時に親戚にも見てもらえるので、追加彫刻を納骨(法要)の準備のひとつとして考えていらっしゃるのだと思います。
ですが、先ほど書いたとおり、決まりではありません。
四十九日までは何かと忙しい時でもあります。
後日落ち着いてから追加彫刻される方も、もちろんいらっしゃいます。
どちらも間違いではありません。
また、霊標ではなく墓石に戒名を彫る場合は
[お魂抜き」([退仏]等ともいいます)
が必要なことがあります。
お魂抜きとは、作業の間、ご先祖様のお魂をお墓から抜いておくことです。家のリフォーム工事の時に、他で仮住まいするイメージでしょうか。
なお、[お魂抜き」をすれば[お魂入れ]も必要になります。
これらが必要かどうかは宗派によって違うので、お寺さんにご確認ください。
【おまけの話コーナー】
サボテンの花が咲きました。
サボテンの花って枯れるのが早いんですね?
このサボテンの花言葉は
「枯れない愛」「燃える心」「偉大」「あたたかい心」
だそうです。