お地蔵様のお話【大阪・岸和田で墓石屋をはじめて150年】
2022/10/18
彼岸花が終わり、キンモクセイのいい香りが漂う季節となりました。
気づけば10月も半ば過ぎ。最近は空気も心地よく、過ごしやすくなってきました
さて、墓地を見ていると、お地蔵様が設置されているのをよく見かけます。
賽の河原で幼い子供が親を想いながら積んだ石の塔を、鬼がやってきて壊してしまう。
そこに現れて子どもを救ってくれるのがお地蔵様です。
それでお地蔵様は子どもの守り本尊とされるようになりました。
お地蔵さまは胎児から3歳位の子の供養のために建てられることが多いようです。
まずお地蔵様の設置位置ですが、地蔵尊は墓地内の右手前に設置されることが多いです。
墓地の広さや形によって、正面を向いていたり、墓地の内側を向いていたりします。
なぜこの位置かというと、ここが下座になるからです。
墓地は向かって右奥が上座となり、そこから左→左手前→右 と、右手前が一番下座です。
ではなぜお地蔵様が下座になるのか、ですが、お地蔵様は子どもを供養するために建てられるものです。
親より先に亡くなることは、最大の親不孝と考えられ、そのため下座にお祀りされるのです。(諸説あり)
また、地蔵尊には ”水子之霊” ”水子一切” ”子供諸霊” 等と刻字する場合が多いです。
お子様の名前や戒名(法名)を彫ってあるものもありますが少ないです。
宗派によってはお地蔵様を建てないこともありますので、
お地蔵様の建立をお考えの際には、一度菩提寺のご住職様にご相談ください。