霊標って何?【大阪・岸和田で墓石屋をはじめて150年】
2022/05/01
霊標 ってご存知でしょうか?
お墓の横にある板状の石で、戒名や亡くなったお日にちを彫っているものです。
霊標・墓誌・法名碑 等とも呼ばれます。(ここでは呼び方を 霊標 とさせていただきます)
今回はこの霊標についてQ&A方式でご紹介してみようと思います。
Q 墓地のどの辺りに設置するの?
A 一般的にお墓の横に設置します。
墓地の広さや形によって、墓地の入り口に正面を向けて設置したり、
墓地の内側に正面を向けたりします。
また、墓地に向かって右側に設置しますが、お地蔵様がある場合は反対の左側になります。
※補足
なぜこの位置なのか?
墓地は向かって右奥→左奥→左手前→右手前の順に上座から下座になっています。
霊標は一番下座にくるのですが、お地蔵様がある場合、お地蔵様が下座となります。
ここでまた疑問。
なぜお地蔵様が一番下座なのか?
お地蔵様があるということは、お子様が亡くなっているということです。
親より先に亡くなるのは一番の親不孝といわれ、その為お地蔵様は末席となります。(諸説あり)
Q 大きさは?
A 墓石とのバランスがあるので、墓石の大きさによって霊標の大きさもだいたい決まっています。
ですが、墓地の広さによって大きさは変更することもあります。
形も大体決まっていますが、好きな形に変更可能です。
Q 何を彫ればいい?
A 基本は
・戒名(法名)
・亡くなったお日にち
・俗名(お名前)
・亡くなった年齢
の4つです。
お位牌と同じです。
Q どんなレイアウトで彫るの?
A ほとんどは以下の2パターンです
その1 表面に戒名 裏面に没年月日・俗名・没年齢
その2 表面に全部
Q 何人分彫れるの?
A 大体8~10名分くらいです。
表面に全てを彫る場合はその倍になります。
Q いっぱいになって彫るスペースがなくなったら?
A 新しい霊標に取り換えます。
その際には、今まで彫ってあった方の戒名は新しい霊標の最初に ”○○家先祖代々” 等と彫ることをお勧めしています。
ご紹介した内容は、こうしなければいけない、というものではありません。
宗派によっても違いがありますので、設置される時には菩提寺のご住職にご相談ください。